食のこだわり
私はほとんどなんでも「美味しい」と言って食べます。
嫌いなものが無いとは言えませんが、基本的に出されたものは全て食べるようにしています。そして、大体「美味しい」と感じて食べています。
極論言えば「なんでも」良いのです。お腹を満たせればそれで良いのです。自分で作る以外基本的に「不味い」ご飯なんて無いと思っています。お店で「不味い」ご飯は食べたことありませんし、インスタントや惣菜でも基本「不味い」ものは無いと思っています。
お金が無かった時は、パスタにソースかけて毎日食べていました。さすがにソースの種類は2種類にして、飽きたら別の味にしていましたが。それでも「不味い」とは思いませんでした。
唯一「不味い」と思ったのは、昔、父親と2人暮らしをしていた時に、仕事帰りの父親が毎日買ってきた惣菜弁当の漬物?1品のみ置いてる副菜が不味いと思いました。かれこれ1,2年くらい毎日惣菜弁当を買ってきてくれていました。私も帰りが遅かったのでチンして食べるのですが、副菜がしなしなになります。別に食べなければ良いですし、副菜だけ取り出して温めれば良いのですが、基本食べ物は全て食べるようにしていますし、副菜でも食べないとお腹空くような気もしますし、いちいち取り出してチンすることが面倒くさかったのです。
そんな生活を続けていると、副菜が食べ物では無いような感覚になってきて、弁当自体が「全く」美味しそうにならなくなりました。言葉悪いですが「食べ残し」や「ゴミ」を食べているような気持ちになったのを覚えています。食べることや食べ物に興味を無くなったのは、この時かも知れません。
そして、父親の元を離れ、1人暮らしをするようになってお金が無かった時、毎日パスタにソースをかけて食べていた時でも、「惣菜弁当」のことを思い出せばなんだか乗り越えられました。今は毎日惣菜弁当を食べることなんてありません。妻が美味しいご飯作ってくれますし、食べに行くことだってよくあります。
ただ、妻と食べ物の話をしていると、私より「食のこだわり」があるように思います。「◯◯はあそこのモノが良い」「出来立てを食べたい」「ショーケースの1番前のケーキにしてください」など、食通の人とは違う「こだわり」を感じます。
私は、料理の出来立ては熱くて食べられないこともあるので適温で食べられればいいし、ラーメンなんか少し時間経った方が麺が伸びて食べられる量が多くてお得なんじゃね?なんてくらいに思っています。
そんな妻と「お昼何食べる?」と話していると、近くのラーメン屋さんの話になりました。そのラーメン屋さんは、近くを車で通ると必ずと言っていいほど行列が出来ています。口コミ評価を見てみても星4つなので「美味しいのかな?」と気になっていました。並んでいる人を見ても男性ばかりではなく、女性や子連れの家族も居たので入りやすそうな印象を持っていました。
妻が「あそこのラーメン屋さん行ってみない?」と言うので行ってみることにしました。とは言っても、1歳の子どもがいるので3人で食べに行けるようなお店の雰囲気でも無さそうですし、ネットで店内の写真を見てみるとカウンターのみのお店そうだったので、私が食べに行った後、妻が食べに行くことにしました。
行列が出来ているようなお店なので早めにお店に行きました。お店に着くと開店直後にも関わらず、すでに4人お客さんが入っていて食事していました。開店直後に入ったのでしょう。
店内はカウンター席が10席ほど、お冷やはセルフで店員の方は4名で切り盛りされてました。小さいお店ながらメニューはいくつかあり、定番ラーメンやつけ麺、サイドメニューと定番ラーメン+焼き飯のセットです。初めてのお店では、できるだけスタンダード・定番メニューを頼むことにしているので、定番ラーメン+焼き飯のセットメニューを注文しました。
料理が出てくると、醤油ラーメンで中太ストレート麺と、かなり濃いめの色をした焼き飯が出てきました。焼き飯も焦し醤油がベースになっているもので味が濃く、ラーメンもチャーシューが7,8枚入っていてボリュームは多かったです。感想としてはチャーハンとチャーシューは美味しかったですが、ラーメン自体はそんなに・・という感じでした。リピートはなしかな、、という感じです。これで1,200円くらいだっと思います。
その後、妻がお店に行き私と同じものを注文したらしいのですが、料理の感想は私と同じでした。あまり食に興味がない私と同じ感想だったので少し驚きました。
なんだか私の食に対するレベルが上がったような気持ちです。とは言え、他の食事をすれば私はなんでも「美味しい」と言って食べるので「まぐれ」だと思っておくことにします。。
もっと食にも興味を持つと、私でも私なりの「こだわり」があるかも知れません。「熱々で料理を提供しないでくれ」も「こだわり」になるんでしょうか。。
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